吃音症とは、どんな病気?
吃音症とは、どのようなものなのでしょうか?
吃音症は、言語障害の一種とも言われています。
ですから、話をするときに言葉に詰まったり、早口でしゃべったときに、
突っかかってしまうものとは異なります。
吃音者の割合
現在、吃音者と言われる方は、これくらいの割合でいます。
大人 | 約0.8〜1.2% |
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小学生〜高校生 | 約1.2% |
5才以下の子供 | 約5% |
このように、吃音症は、子供や幼児のような、しゃべり始めて間もない小さい子に多い症状です。
その原因として、
小さい子供は、まだ、左右の脳の機能の分化が進んでいないので、
それが影響しているためです。
ですから、幼少期の吃音は、大人に比べ、治りやすい傾向があります。
吃音が治りにくい理由
しかし、ある程度成長し、学校に通うころになっても治らない場合、
周囲の反応を気にするようになります。
そして、吃音は、気にするとより定着してしまい、
治りにくくなるといった悪循環に陥ります。
そうすると、どもりを気にして人前で話すことに苦痛を感じるようになったり、
場合によっては、うつや対人恐怖症、引きこもりなどの症状がでることもあります。
このように、吃音症は、本人が自覚してしまうと、
より治りにくくなります。
一次性吃音と二次性吃音
ちなみに吃音は本人がどもっていることに気付いているか、いないかで、
2つに分類ができます。
一次性吃音
本人がどもっていることに気付いていない吃音
二次性吃音
本人がどもっていることに気付いている吃音
お子さんの吃音を治す場合、
本人が気にする前の一次性吃音のうちに、
早期治療することが重要であるといえるでしょう。
この時期の吃音は、環境の調整で治ることも多いので、早めの治療を心がけましょう。