就職活動での対処法
就職活動において、吃音であることが不利になるのではないかと、
悩まれている方が、たくさんいらっしゃいます。
確かに、就職活動といえば、電話でのアポイントから始まり、
面接など、コミュニケーションをとることが多く、
話をすることが苦手な人にとって、大変なことは多いです
話すのが得意という人はそんなにいない
しかし、吃音者でない方でも、話をすることを得意だと思っている人は多くありません。
実際、まわりを見てください。
非吃音者でも、「話すのが得意」とか「面接は全然緊張しない」なんていう人いますか?
ほとんどいないはずです。
就職活動を人生を決める大きな分岐点ですし、
誰だって、緊張するに決まっているんです、あなただけじゃありません。
「話し上手」=「就職に有利」ではない!
そして、就職活動において、流暢に話せることが、
必ずしも面接で有利であるともいえないところがあります。
面接官は、面接を通して、さまざまな人を見てきています。
少し話せば、その人の人柄や熱意、意欲など、多少うまく話せなくても、
伝わることもあると思います。
ですから、吃音であることを必要以上にコンプレックスに思う必要はありません。
就職対策はこうしよう
ただ、そうは言っても、少しでも症状が
出ないようにしたいと思うのが人情だと思います。
これまで、ちょっとキレイごとを言ってしまいましたが、
私も、それなりに対策はとった口です(汗)
今日はその中でも特に効果があった方法を紹介します。
あなたにとって発音がしにくい単語、言葉ってあると思います。
その発音しにくい言葉を、同じ意味合いの別の言葉に言い換えてみてください。
たとえば、
「ありがとうございます」という言葉が言いにくいなら、
「感謝いたします」「うれしいです」
「来週の土曜日」の「来週」という言葉が言いにくいなら、
「今度の土曜日」「次の週の土曜日」「19日の土曜日」
就職活動って、基本的に話す内容が決まっています。
電話でのアポ取りもそうですし、面接でも聞かれることはある程度決まっています。
ですので、前もってどもりが出にくい言い方、答えを用意しておくんです。
ベタといえばベタですが、やはり普通に話すより効果があったと思います。
非吃音者でも、早口で話すと噛みやすくなるので、
吃音者の場合は、なおさらゆっくり話すことを意識してください。
ただ、あまり話すスピードに意識を持ってきすぎると、
肝心の「どもらない」という方に意識が向かなくなるので注意です。
これも「別の言葉への言い換え」と同じで、
話す言葉が決まっている場合に有効な方法です。
吃音者によって違いますが、話し始めが一番どもりやすく、
一旦話し始めると、割合スムーズに話せるという人は結構いると思います。
ですので、最初の方にできるだけどもりにくい単語や言葉を持ってくるのです。
このように、少しの工夫で、話しやすくなることはあると思います。
言いたいことが伝わらない時ほど、悔しいことはありませんよね。
あなたの就職活動が満足いくものになり、
あなたにあった就職先が見つかることを願っています。